February 25, 2012

私事を超えて

Sp1040573_trm (すごく久しぶりに、
 告知以外の記事を書きたいと思います。
 いつも告知ばかりですいません
 coldsweats01

一昨年の秋頃から
「Heart to Soul」というコーラスグループに参加していますが
今年に入ってから、私の中の意識がちょっと変わってきました。

きっかけは、昨年末に大井町アトレで行われたライブでした。
今まで、ホールやお寺など、
いろんな会場で、何度かライブを経験していましたが
そこにはメンバーの家族、友人、知り合いなどが大半で
ある意味、身内の発表会的なところもありました。

ところが、この年末のライブは、
JRの駅ビルのショッピングセンター内の広場が会場だったので
もちろん、常連さんも来ていたかと思うのですが
多くが、たまたまその場に来ていた、
私たちのことを知らない人達でした。

そんなオープンスペースでのライブでしたが
いつしか吹き抜けの上階の通路まで人で一杯となり
とても多くの方が、足を留めて私たちの歌を聴いてくれました。

そして、終わった後の駅ビルの担当スタッフや
店長さんの反応などを見るにつけ
私たちの伝えたいことがしっかりと伝わったことがわかりました。

そのことを目の当たりにしたとき
私の中から「これが、私たちにできることなんだ」
という感覚が起こってきました
今、私が歌っていることの意味というか
なんのために歌っているのか、
ということが分かったような気がしたのです。

その時から、私にとって歌うことは
完全に自分の楽しみを超えました。

今までは、自分にとって歌うこと自体が楽しくて
ステージで歌うことも楽しくて
それが活動していくモチベーションの大半だったのですが
自分の欲求を満たしたい、というところから
歌を通じて誰かに大事なものを届けたい
というところに、自分の中でシフトが起こりました。

言ってみれば、歌う目的が
自分の楽しみという小さなものから
誰かに、音楽の中にあるエネルギーを伝えていくという
より大きな目的に変わったのです。
すると、自分の中の優先順位がぐんと上がってきました。

つまり、練習へのモチベーションが格段に上がったのです。
そして、純粋に「もっとうまくなりたい!」
という思いが湧き上がってきました。

以前、カラオケなどで歌っていたときは
自分が「うまい」と言われたくて
「歌がうまい自分」を自分で感じたくて
一生懸命うまく歌おうとしていました。
ところが、今では全くそうは思わないのです。

”うまい”と思われたいからではなく
より、伝えたいことを伝えられるようになるために
スキルを上げたいと思うようになったのです。

さらに
「聴いている人に感動を届けている”自分”」を感じたい
とさえも思わなくなりました。

ちょっと前に、妻が面白いことを言っていました。
彼女は、自分のやっていることがエゴから出ているlものかどうかを
確認する方法として、次のような問いかけを思いついたのです。

「あなたは、透明人間のような存在で、
 誰かに何かをやってあげたとしても
 あなたがやったということは誰にも分からずに
 神様が奇跡を起こしたとしか思われません。
 それでも、あなたはそれをやりたいですか?」

自分が「すごい!」と思われなくても
「あなたのおかげ」と感謝されなくても
それでもやりたいことは何なのか?

私にとって、今歌うことがそのようなものに変わってきています。
もはや、ライブで歌っても、誰かにうまいと思ってもらわなくても
全く構わないという気がしています。

ライブのステージで、たとえ自分の身体が透明になっていて
誰からも見えなくても、全然問題ないと思います。

もちろん、「よかった」と言ってもらえればうれしいし
歌うこと自体、楽しいことには全く変わりないのですが
お客さんが反応するとかしないとか、なんていうことも
もはやあまり大きな問題でないような気がしています。

日頃から、何を伝えるのかを明確に意識しながら
しっかりと練習して
高いエネルギーを出しながら
「ただ歌う」ということができていれば
聴いてくれる人が何を感じても、また感じていなくても
必要な時に、必要な人に、届けたいものは届く
という、確信のようなものがあるからです。

音楽に限らず
何かを表現するときに、私が目指しているのは
できるだけ私事を超えて、
そのものの純粋なエネルギーを伝える、ということです。

映画「地球交響曲(ガイア・シンフォrニー) 第6番」で
ピアニストのケリー・ヨストが語っていた言葉が
とても印象に残っています。

正確ではないですが
彼女が音楽を演奏するときには
”音楽という光の中に溶け込み、できるだけ自分を消し去ること”
が大事だと言っていました。

そしてまた、次のようにも言っています。
「私の使命は、音楽の通り道になることです
 そのために可能な限り自分自身を清め
 自分の波動を整え、透明になりたいと思っています。

 たとえ、聴いてくれる人が一人もいなくても
 小さな一人一人が、自分にできることを精一杯やっていると
 それが自然に響きあって、
 いつの間にか大きな力になっていく」

(吹き替えのナレーションより)

まさに、このように在りたいと思っているのですが
写真などは、まだ残念ながら
人から「いいね」と言われたいという気持ちがあるよな~
と感じています。
撮っているときは、割と純粋でいられるんですけどね・・・。

歌うことに対する自分の中の意識の変化を
他の活動や、普段の生活の中でも
できるだけ取り入れていけたら
と思う、今日この頃です。delicious

ちなみに、「Heart to Soul」というグループ名は
今年から「Truth Music Choir ”MITAMA”(みたま)」
という名前に変わりました。

ちょっと不思議な感じの名前ですが
とりたてて以前と変わったところはなく
今練習している曲も、Gleeの曲やマイケル・ジャクソンなど
普通のポピュラー曲ばかりです。

ただ、私たちは日本人として、
人々の魂に届く歌をこれからも歌っていくのであり
その気持ちを、今までよりさらに高く持っていくんだという姿勢を
それにふさわしい名前で表しただけのことだと思っています。

4月には、今年初のライブが
今年から練習場としている中目黒のスタジオで
行われる予定です!

詳しくはまた告知しますので(また、告知かい!)
よかったら、遊びに来てくださいね!

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June 12, 2007

ホクレア号乗船体験

P1030382_s ホクレア号、
という船をご存知だろうか。
船というか正確には
外洋航海用の大型カヌーである。

映画「地球交響曲 第3番」にも出演した
ナイノア・トンプソン率いるホクレア号は、

コンパスや羅針盤、GPSなどの
現在の航海で一般的に使われている機器を全く使わず
大昔、ハワイ人の祖先が
ポリネシアから太平洋を渡ってきたときに使ったとされる、
星や風や海の様子などの自然現象だけを頼りに航海を行う、
伝統的航海法=スターナビゲーションを復活させて
やはりその祖先たちが使っていたのと同じ形の大型カヌーを使い
ハワイからミクロネシアを経由して
はるばるこの日本へやってきたのだ。

そのホクレア号が今、横浜港に寄港している。
沖縄から九州、四国と日本各地をめぐり
最終寄港地として9日に横浜港に到着
今週末まで様々な記念イベントが行われているのだ。

私も「地球交響曲 第3番」でナイノアとホクレア号のことを知り、
今年日本に来ることを知った。
そして先日この映画の第6番を見た際に
横浜に来ているホクレア号で乗船見学会があることを知り
せっかく地元横浜に、本物のホクレア号が来ているのであれば
せめてこの目で見るだけでも。。と思い
みなとみらいはインターコンチネンタルホテルの先にある
ぷかり桟橋まででかけてみた。

その日の乗船見学会は10~12時と14~16時の2回、
先着順とのことだったので、
午後の見学会を目指し、昼過ぎにみなとみらいへと向かった。

13時半頃に現地に着くと、
そこには本物のホクレア号が泊まっていた。
整理券番号は136番、3時半からの乗船になるので
3時ごろに再度集まって欲しいといわれる。

後でわかったのだが、整理番号は160番までで、
私たちの組が本日の最終組だった。
もう少し遅ければ、本当に遠くから「見るだけ」になるところだった。
あぶない、あぶない。。。

ということで集合時間の3時まで微妙に時間があるので、
お隣の臨港パークで待つことに。
みなとみらいでもかなり奥まった場所にあるので
知っていたけれど今まで一度もゆっくりと訪れたことはなかったが
広々とした草原に、
クスノキや松などが気持ち良さそうな木陰を作っていて、
のんびりするには格好の場所だった。

P1030397_s 私も海辺の石畳の舗道近くに立つ
大きなクスノキの木陰に座り、
しばし読書タイム。

めくるページに
木漏れ日がやわらかい明かりを落としてくれる。
目の前には海、青い空と白い雲、そしてベイブリッジ。
吹く風がとても心地よい。
舗道を時折、自転車に乗った人達が通り過ぎていく。
ゆったりとした時間がそこには流れていた。

ようやく集合時間の3時になった。
桟橋には当たり前だが真っ黒に日焼けしたクルー達がいた。
そしてなぜだかスタッフやそして参加者たちも
やけにいい色に焼けている人が多い。
ハワイ風のファッションに身を包んでいる人も多く、
それぞれ結構な思い入れを持って来ているんだ
ということがわかる。

一度に乗船できるのは40人。
船首と船尾の2手に別れ、それぞれ順番にクルーから説明を聴く。

P1030447_s 船上は思ったほどゆれることもなく、
海からの風に吹かれながら
トランポリンと呼ばれる
甲板から一段高くなった場所に座っていると
とっても気持ちがいい。

話を聞いた後、あちこち写真を撮り、
クルーの寝るスペースで寝転んでみたりしながら
あっという間に30分の乗船体験は終わった。

P1030470_s 船から降りた後、
間近から船体に刻まれた
「HOKULE’A」
(”幸せの星”という意味らしい)
のロゴをカメラにおさめ
全体を眺め、余韻を味わってから
ゆっくりと桟橋を後にした。

印象に残ったのは解説をしてくれたクルーの一人で
今回の航海に日本人クルーとして参加した2人のうちの1人である
荒木汰久治さんのことだ。

P1030454_s 話の内容もさることながら
今回の経験でご自分が学んだことを
なんとかして少しでも
ここにいる人たちに伝えていきたい
という気持ちがとても強く感じられた。
静かにでもとても熱く語っていた。

荒木さんが書き綴っている今回の航海に関する日記も読んだが
本当に言葉では表しきれないほどの
とても強い、深い体験と気づきを得たことがわかる。

そしてそれは、航海についての学びだけではなく、
人が生きていく上で、誰しも必要とされる
とても大事なことについての気づきであり学びであったようだ。
だからこそ、これを多くの人に伝えたい
という気持ちがとても大きいのだろう。

たぶん、体験は航海でなくても、山登りでも
サーフィンでも、写真でも、絵を描くことでも何でもいいのだろう。

あることに夢中になり、何かに真剣に向き合って、
いろいろな事に直面し
喜びや苦しみ、怒りや悲しみを味わいながら、
それでも進み続けていった人であれば
同じような人生の学びが得られるのだと思う。

その学びは
頭で「わかる」のではなく
身体で「感じる」「納得する」レベルのものなのだろう。
そこには決して言葉では伝えつくせない
深い人生の真実があるんだろう。。な

荒木さんの話す姿、そして日記から
そんなことを強く感じた。

P1030485_s ホクレア号は今週末まで
横浜にいます。
もしよかったら
会いに行ってみてください。

詳しくはこちらから。

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January 19, 2006

ファンタジーの力

今日、子供たちの通っている小学校で講演会を聞きました。
妻がPTAの研修委員として企画をし
関東学院大学の大豆生田(おおまめうだ)啓友先生をお呼びして
「いまどきの子育て」というテーマでお話をされました。

大豆生田先生は保育学や幼児教育学が専門で
幼稚園に大学の教え子を連れてきては
子供たちと一緒に遊ばせたりする
ユニークな先生です。
ご自身も小学5年生を筆頭に3人の子供のお父さんとして
奥様と一緒に子育てに奮闘されていますし
NPO法人びーのびーのという子育て支援の団体では
理事でありアドバイザーもされています。

そんな先生がご自身の家庭のお話なども交えて
色々な具体例を面白おかしく話してくれました。

その中でも私が個人的に印象に残ったのは
「ファンタジーの重要性」ということでした。

先生は「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」などを例に出して
子供とファンタジーの関係を語るとともに
大人にとってもファンタジーは重要であるとおっしゃっていました。

「現実を乗り越えるためにファンタジーはある」
「ファンタジーには自分を立ち直らせる力がある」
というのです。

厳しい現実を生きるからこそ
ファンタジーの力が必要であり
だからこそ大人にとっても子供にとっても
ファンタジーに触れることは大事なのです。

実は私は結構ファンタジー好きで
映画でも「フィールド・オブ・ドリームス」や「天使のくれた時間」など
現実では起こりそうもないような物語が好きですし
本でも子供の頃に読んだ庄野英二さんの「アルファベット群島」や
(知ってるかな~?)
このブログの「おすすめの本棚」でも紹介している
クラフト・エヴィング商会の本
そしてつい先日読んだ「星の王子様」など
読んでるとどこか別の世界に入り込んじゃうような
作品が好きなのです。

写真を撮りに行ったときにも
「こりゃ、天使かなんかがいそうだな」
って思う場面に出くわすことが何度もあります。
そこだけ別の時間が流れているような気になることも
少なからずあります。

ただ、そういう作品や場面に触れていると、
ふとこれは単なる現実逃避なんじゃないかと
自分の中から声が聞こえることがあります。
ファンタジーの世界に逃げてるだけなんじゃないかとね。

でも、先生はそうではないと言うのです。
むしろ厳しい現実で自分がしっかりと立ち続けるためには
ファンタジーが必要なのだと。

特に大人の世界で生きている人ほど
ファンタジーに触れることが難しくなるらしいです。
「となりのトトロ」で妹のメイちゃんがすぐにトトロに会えたのに
お母さんがわりで頑張っているお姉ちゃんのサツキちゃんは
随分後になるまでトトロには会えなかったように。

なので子供時代にたくさんファンタジーに触れること
そして大人になってもファンタジーの存在を忘れずに
子供に伝えていく
あるいは一緒に楽しむってことが大事みたいですね。

そんな点からも読み聞かせがいいよって話になりました。
別にファンタジーでなくても構わなくて
親と子で共通のつながりを作るためにも
そして子供が愛されたという実感を持つためにも
本を読み聞かせることはとてもいいことなのだそうです。

読み聞かせは本を媒介とした
親子のコミュニケーションだと先生は言っていました。

ということで私も今度休みの日にでも
子供たちに本を読んでやろうかなと思ったのでした。
手始めに北杜夫さんの「ぼくのおじさん」あたりからでも・・・。
おっと、これはファンタジーじゃなかったっけ。
(これも知らないかな・・・?)

ファミリーツリーのブログにも
別の視点での感想が書いてあります。
よかったらそちらも覗いてみてくださいね。

Continue reading "ファンタジーの力"

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