April 13, 2014

気になる木

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以前から、
ずっと気になっている木がありました。
仕事場に行く途中に通り過ぎる、
公務員官舎の中庭に
とてもいい枝ぶりの木が立っていたのです。

「あれは、なんの木だろう・・・?」
近寄って確かめたいのですが、その願いは叶えられません。
なぜなら、その官舎はすでに閉鎖されていて
その木は、シャッターで閉ざされたゲートから
一番遠いところに立っていたからです。
人気のない、その官舎の横を通るたびに
私はいつも遠くから、その木を眺めていました。

ところが先日、久しぶりにその横を通ったところ
なんと、きれいなピンク色の花を咲かせていたではないですか。
その木は、桜の木だったのです。

「そうか、君は桜の木だったんだね・・・。」
まだここに、たくさんの人々が住んでいた頃は
きっと毎年、この桜が咲くことを、
みんなで楽しみにしていたんだろうな・・・。
そう思うと、満開の桜の木の周りで駆け回る子供達や
それを見守りつつ、
桜の木を愛でる大人たちの姿が目に浮かぶようで
逆に、今や人っ子一人おらず、広~いスペースにぽつんと立ち
誰も見ていないのに、ひとりただ咲き続けている姿が
一層さびしく思えてきました。

思わず駆け寄って、その幹に触れてあげたい
近くで声をかけてあげたい
そんな気持ちも、込み上げてきました。

でも、そこでふっと思ったのですが
きっと、そんな気持ちは、人間の勝手な感傷で
桜の木は、人がいようといまいと
時が来れば、毎年花を咲かせ、葉を茂らせ
紅葉し、葉を落として、また次の春を迎えるのでしょう。
植物は、いつだって、そうやって生きているのです。

もちろん、人に愛でられれば、うれしいのかもしれませんが
誰も見ていないからといって、花を咲かすことをやめたりはしない。
桜は桜として、いつもただ生きているのです。

きっと、そう遠くない時期に
建物は取り壊されることでしょう。
そうすれば、この桜の木も、
ここからいなくなってしまうのでしょうが
それまでの間は、時折この横を通り
この木が四季を過ごしていく様子を
遠くから見守っていたい
そんな気持ちになった、ある春の日でした。

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July 04, 2006

富士山に登ってきました!

P1060252_s 週末、山開きしたばかりの
富士山に登ってきました。
・・・と言っても、
頂上までいったんじゃないのです。

私が活動しているNPO法人ファミリーツリー
毎年夏になるとキャンプの会場として使わせていただいている
慧光寺さんが企画した
「第4回 戸高雅史さんと歩く富士山」に
参加してきました。

当初参加者は10人ぐらいと聞いてたのですが
今回は申込者が殺到したらしく
急遽参加枠を広げ総勢25人のパーティーになりました。

ガイドの戸高雅史さんは、なんと日本屈指のアルピニストで
ヒマラヤなどの世界の名峰・難峰への登頂をいくつも成功させ
数々の記録もお持ちの方なのです。

P1060220_s だからといって今回の登山が
上級者向けの厳しいものという訳ではありません
なんてったって実は私
ちゃんとした登山は小学校以来なのですから。
そんなビギナーを何人も連れ
戸高さんは実にゆっくり、ゆったりとガイドしてくれました。

登山慣れしている方に言わせると
今回のペースは考えられないくらいゆっくり、ゆったりらしいのです。
なんてったって3,40分登ったら20分くらい休憩しちゃうのです。
しかもその休憩が半端じゃなく
靴を脱いで横になっちゃったり
いきなり即興のセッションが始まったりするのです!

P1060227_s なぜか出発前に参加者ひとりひとりに
慧光寺にある好きな楽器をひとつずつ
持って行くように言われました。
私が持っていったのはこの手作り風ミニジャンベ。
(ピンボケですいません!)
こんなのリュックに入れて登山するなんて、考えられないでしょう!

戸高さんなんか、ぶっとい竹で作ったスリットドラムのような楽器を
リュックから飛び出させて登ってました。
上の写真は戸高さんが休憩中に口琴
(金属でできていて、口に挟んではじくと「ビヨ~ンビヨ~ン」
 という独特の音がする楽器です)
を演奏しているときのものです。

そしてもうひとつ普通の富士登山と違うところは
そのルートです。
一般的に富士山に登る人は
5合目から頂上を目指して登る人がほとんどだそうです。

おかげで夏のハイシーズンなどはすごい混雑で
前がつまって自分のペースで歩くなんて望むべくもない
という状態らしいです。

ところが今回のルートは
1合目から5合目近くの宝永第3火口というところまでで
山開きの日だったってのに、途中人と会うことなど
ほとんどないくらい静かな時間の中登ることができました。

そしてもうひとつ富士山慣れしている方でも驚いていたのは
その道中の森の豊かさです。
富士山の上の方は標高が高いので
森林限界といって、木が生えないのですね。
なので火山特有の黒い軽石のようなごろごろした
小石だらけの山道をひたすら登るらしいのです。

そんな殺風景な光景が富士登山だという印象のある人から見ると
今回のルートは「なんて緑が深いのだろう」
という驚きに満ちたものだったようです。

まあ、裏山派(なんだそりゃ?)の私としては
山といえば緑の森があるのが当たり前と思っていたので
山としては普通だな~などと感じてましたが
みなさん「富士山の下がこんなに素敵だなんて!」と
感激していました。

P1060204_s でもでも、苔むした森は
そうはいってもとても素敵な風景でした。
個人的には上なんか登らなくても
このままこの森をもっとゆっくり・じっくり
味わいたいな~と思ったくらいです。

昔っから上昇志向はないのですが
(だからサラリーマン続かなかったのね)
やっぱり私は登ることを目的とする登山より
森をじっくり感じることのほうが好きなんだなってことが分かりました。
だから裏山派なんだな、きっと。

振り返ってみて個人的に今回のツアーに参加して一番よかったのは
ガイドである戸高さんの人となりに触れられたことでした。
有名なアルピニストであった戸高さんは
2回目のチョモランマ(エベレスト)登頂の最中
頂上まであと数百mという場所で
突如「自分のいるべき場所はもっと下にあるんだ」
という気づきがおきて
それ以来、ヒマラヤには行かず
もっぱら山をじっくりと味わうツアーのガイドをされているのです。

高い山に登らなくても
森の中で自然と響きあい、自然の中で自分を自由に解き放つことで
自分本来のいのちを生きていく
そんな生き方を大切にしている戸高さんの
ほんとうに穏やかで、かつほんとうに自由なあり方に触れ
私ももっと自由になりたい
もっと自分本来のいのちを生きたいと強く感じました。
出会えて本当によかったなぁと思いました。

戸高さんについては地元のTV局で特集されたときの映像
Web上でご覧になれます。
これ見たら、あなたも戸高さんに会いたくなる、かも?

3年前にカリフォルニアのリーダーシップトレーニングを受けた仲間が
私を含めて4人も集まったりして
なんか懐かしかったし、いい週末を過ごせました。

いろんなことに感謝、です!

<参考>
戸高さんが運営されている
野外学校FOS(Feel Our Soul)

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May 24, 2006

緑の通い道

P1050753_s_1 仕事場を自宅から外へ出してから
ずっと通勤は徒歩です。
自宅から仕事場までどのくらいかというと
徒歩で約15分と
歩くにはちょうどいい距離なのです。

いつも歩くルートはだいたい決まってるのですが
先日ちょっと思いついて違う道を使ってみてから
今までと違ういくつかのルートを歩くようになりました。

P1050792_s_1 それは自宅近くから事務所近くまで
断続的に続く遊歩道だったり
川沿いの小道だったり
団地脇の道だったりするのですが
どれもこれも今まで通っていた道よりも
緑が多いのです。

特にちょうど今が盛りと緑が伸びている時期なので
余計目につくのでしょうが
P1050783_s_1 でもやはり同じ歩くなら緑に包まれながら
緑の匂いや、風が葉を揺らす音
木漏れ日のゆらめきなどを感じられるほうが
気持ちいいよね~と思うのです。

しかもそんな道を歩いていると
毎日新しい発見があります。
昨日は気がつかなかったのに
P1050820_s_2 今日はこんなところに
こんな可愛い花が咲いている、とか
こんなところにこんな実がなっているんだ~、とか
いろんなことに気がつくようになりました。

そうなるとがぜん事務所への道のりが楽しくなってきました。
でもついつい写真を撮ってしまったりして
これじゃぁ、いつまでたっても事務所にたどり着かない?
いや、そこはまあ、そこそこで止めるけどね。

P1050809_s_1 とにかくここ1、2週間で、
ずいぶんいろんな形の葉っぱや
花や実があるんだな~って知りました。
デジカメのマクロモードもよく使うようになったし。
でも今のカメラはいろんな意味でマクロ苦手みたい・・・。
まあ、いい練習にはなってますけど。

きっと接写やる人はいい1枚を撮るためにすごく粘るんだろうけど
私はひとところに腰をすえて撮るより
どんどん動いて新たな発見をしたいと思っちゃうほうなので
マクロはあんまり向いてないのかも。

P1050718_s ここのところ足元にある小さな草花に
すごく惹かれます。
足元の小さな世界だって
とてもアメージングなんだよと
緑の通い道は教えてくれています。

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April 07, 2006

若葉のころ

26095536_ss 桜の花もそろそろピークを越えたかな~
という感じで、
もう一雨くるとかなり散ってしまいそうですね。

私は桜の花も好きですが
桜の花が終わった後に出てくる若葉の季節が
とっても好きだったりします。

今朝、仕事場へ向かう途中で、
今年初めて木々から鮮やかな黄緑色の若葉が
たくさん出ているのを見つけました。
もう数日前から出始めていたのでしょうが
私には一度に急に出てきたかのような印象でした。

夕方銀座で打ち合わせを終えて外に出たときも
並木通りの街路樹が一面黄緑色に彩られ
とてもきれいだな~と思いました。

私は誕生日が5月(3日)ということもあり
この若葉の季節が本当に好きです。
今日も芽吹きたての若葉を見ていると
命が一斉に生まれ出てこようとする強いエネルギーを感じ
なんとなくうれしくなってしまいました。

今日のタイトルの「若葉のころ」とは
ビージーズの「The First of May」という曲の邦題です。
この曲はビージーズの初期の曲なのでもうずいぶん古いんですが
映画「小さな恋のメロディ」のサントラに使われていたり
時々TVのCMのバックで流れたりしているので
耳覚えのある方もいるんじゃないでしょうか。

私は「小さな恋のメロディ」のテーマ(だったと思う)の
「メロディ・フェア」も大好きなんですが
この「若葉のころ」も結構お気に入りで
聴くたびに「そうそう、五月ってこんな感じだよね」
と脳裏に新緑の若葉を思い浮かべ
遠い子供の頃の記憶がよみがえるような気がするのです。
(そんなとき切なくなるのはなぜでしょう?)

今年もまた
私の大好きな季節がやってこようとしています。
私の頭の中でまた「若葉のころ」が何度も流れるんだろうなぁ・・・。

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October 24, 2005

はじまりの木

P1030540_s 子ども部屋の窓の外にクスノキがある。
(実は最近やっとクスノキだとわかった・・・)
マンションの植栽なので大木ではないけれど
窓一杯に枝と葉が広がり
部屋の中にさわやかな光と風を送ってくれている。

天気がよければ蝶が舞い、鳥が集う。
雨が降ればカタツムリが休み
夏はうるさいくらいにセミが鳴き
このあいだは大きなカマキリがいたりして
結構見ていて飽きない。

今年になって更に葉が茂ってきたようで
部屋から外を見るとまるで
木に包まれているような、抱かれているような感覚になる。
子供部屋の窓の景色としてはとてもいい感じになっているなと
今更ながら思っている。

P1030137_s 今年の夏、小1の息子が夏休みの宿題として
この部屋からの眺めを絵に描いた。
多少妻が手伝ったが、かなり素敵な絵が描け
未だに学校から戻ってきていない。

その絵を描き終えたとき、題名をつけようと言ったら
彼はその絵に「はじまりの木」という題名をつけた。
その言葉を味わいながらその絵と、窓の外のクスノキを見ると
まさにここにいのちが集まり、守られ、憩い
そしてここからまた飛び出していく
そんな「はじまり」の場所のような気がしてきた。
彼は本当に的確で素敵な言葉をこともなげに探し当ててくる。

そんな「はじまりの木」に包まれる感覚を味わいながら
私たち家族ひとりひとりにとっても
この家、この家庭がいつでも帰れて、集まれて
憩える場所であり、そこでいのちのエネルギーを蓄え
また外に飛び出していけるような
そんな存在でありたいな~と思うのです。

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September 16, 2005

そら見上げる家族

P1030247_s 夕方、小1の息子が学校帰りに
虹を見たらしい、と
妻が携帯メールで教えてくれた。

最近、彼女からは
「今、夕焼けがきれいだよ」
などと、空の様子を伝えてくれるものが
多くなってきている。

今日、自宅へ帰る道すがらに「今の空(月)も不思議な感じだよ」
とメールを送ったら
帰ってから、私がメールを送る前に息子も
「月が不思議だよ」と言っていたことを教えてくれた。

夏が終わり、秋の訪れが感じられるこの頃は
空の表情がぐんと豊かになってきた。
そうでなくても最近は
「お、この空、いい感じ」「あ、いい夕焼け」といっては
立ち止まったり、ベランダに出たりして写真を撮っているので
その私の姿を見て、いつのまにか家族みんなが
空を見るようになってきているみたいだ。

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March 14, 2005

見上げれば・・・雲

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さっき、お昼を食べに仕事場を出たら、青い空にぽっかりと白い雲が浮かんでいた。
冬のうちは、こんなもくもくした雲はあんまり出ないので、なんとなくうれしくて一枚写真を撮った。
まだまだ風は冷たいけど、もうすぐ春がやってくるよと、空は教えてくれる。

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February 14, 2005

マイフォトようやくできました!

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(この写真は、おととしカリフォルニアで、リーダーシッププログラムを受けたときに撮ったものですが、たぶん未公開画像だと思います。逆光補正など若干レタッチして、公開しました。)

ようやくマイフォトに、写真をアップすることができました。
とりあえずこれで、ひと通り形が整ったことになります。
写真は、まだまだこれからもアップしていきますので
どうぞご覧下さいませ。

左側の下の方に「マイフォトぎゃらり~」というところがありますので、そこから入ってみてください。
よろしくお願いしま~す。

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January 24, 2005

大きな木を育てよう

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(この写真の木は
リンクさせていただいている
秋谷の広田さんご夫妻のお宅で撮ったものです。
ハンモックに寝ながら
木と青空を撮りました。)

「大きな木を育てよう」

大きな木を育てよう
青空に 大きく枝を広げ
緑の葉を たくさん茂らせ
丈夫な根を 大地にはわせる
大きな木を育てよう

大きな木を育てよう
晴れの日も 雨の日も
風の日も 嵐の日でも
しなやかに ゆるがない
大きな木を育てよう

大きな木を育てよう
そこでは 赤ん坊がまどろみ
お母さんが憩い
子供たちが駆け回り
お父さんが少年に戻り 夢を熱く語る
家族の笑顔があふれ たくさんの人が集う
大きな木を育てよう

はじめは 小さくていい
毎日毎日 少しずつ
水と栄養と 愛情を与え
大切に 着実に
大きな木を育てていこう

みんなの木を育てよう
それぞれの木は全て 大地の下でつながっている
そのつながりは やがて広がり
この地球を すっぽりと包み込む
みんなの木は ひとつになって
大きな“家族の木”になるだろう

大きな木を育てよう
みんなで ゆっくり 楽しみながら
大きな木を育てていこう

(続きに簡単な解説を書いています)

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January 23, 2005

小ネタ三題

その1:
昼頃、子供と海の公園に行った。
さすがにビーチグラスは落ちていなかったが、貝殻はけっこうあった。
波打ち際で目にとまったのが、黄色いヒトデ。
砂浜に打ち上げられてしまっているが、まだ生きているみたいだ。

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